『リンカーンハイウェイ大陸横断』6/9
今日も朝からフリー走行。 集合は午後6時今日の宿です。 何やら空全体が、うっすらぼやけた感じで視界が良くありません。 近くで山火事があったようです。 アメリカはほぼ毎日、何処かしらで山火事が起きているそうで、そのほとんどが、タバコや焚き火 などの不始末が原因と言われています。
雷による火災もありますがアメリカの国立公園では、自然発火に関しては(大火事にならない限り)消火せず見守っています。 雷は背の高い木などに落ちますが、その十分成長した大きな古い松の木は、雷に打たれ、一瞬に樹液が沸騰し死んでしまいます。 そして、松ぼっくりが落ちて、死んだ木々のそばに新しい松の木が芽を出します。 そう言った自然のサイクルを守っています。
自然のサイクルという観点で、興味深い話があります。
ある時、私は国立公園を車で走行していて、鹿の群れが突然道路に飛び出し、急ブレーキで停止したことがあります。 すると、その少し後に、今度はコヨーテの群れが、鹿を追いかけて道路を横切りました。
聞くところによると、国立公園では鹿が増えすぎてしまったため、 人間が捕獲するのではなく、すでに絶滅してしまった狼の代わりに、コヨーテの群れを放したそうです。
さて、イエローストーン国立公園では、今回40mの美しい滝が流れる「タワールーズベルト」、硫黄の結晶が階段状に形成された温水が流れ落ちる「マンモスホットスプリングス」、エメラルドグリーンの大きなプール「ミッドウェイゲイサー」、約60分おき56m以上にスチームを吹き上げる「オールドフェイスフル」、バッファローが生息する「ヘイデンバレー」など、見所満載です。
このイエローストーンは北アメリカ最大の巨大カルデラで超巨大大噴火が210万年前、130万年前、そして64万年前と3回にわたり噴火したそうです。 過去のレコードから 60 ~70万年周期で噴火が繰り返されていることから、そろそろ、、、。ここ10年で公園全体の地表が10cm隆起し危険な兆候として注意深く観測されているそうです。
「ヘイデンバレー」に差し掛かると、何やら車の流れが止まりました。 すると前方から道路を横切るバッファローの群れが見えました。 うち、1頭 ボスと思われる 大きなバッファローが睨みを効かせながら、のっそ のっそ と私の車のすぐ横を通り過ぎました。 車の中とはいえ、ハラハラ、ドキドキです。 と、後ろを見ると我々のバイクグループへ向かって バッファローが向かって行くではないですか! 全員固まっています。 子供のバッファローがそばにいたものなら、バイクごと大きなツノでど突かれていたでしょう。
イエローストーンのベストシーズンは7、8月です。 手つかずの大自然と野生動物に出会えます。ぜひ皆様も訪問してみてください。
さあ、明日は「ボンネビル・フラットソルト」です。 ちょうど、世界最速を競ったレースが開催されています。 映画「世界最速のインディアン」でもおなじみです。 知らない方はこの映画を是非ご覧ください。
『リンカーンハイウェイ大陸横断』 7 へ続く
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