『ルート66の旅』 12 / 15

- - - - - - -   ホルブルック   - - - - - - -

先日のパンクで、スペアタイヤのままだったトラック、早朝に近くの修理工場へいきました。こういう田舎の修理屋さんは、都会の(スレた?)方々と違って、 勤勉で親切な場合が多いんです。 朝はきっかり7時から開店しています。修理工場に着いたのは午前6時半。 既に先客たちがラインを作って開店を待っています。 僕の後ろには隣町からやってきた居留地に住んでいるネイティブのおじさんです。話を聞くと、何やら彼の奥さんのトラックのタイヤを、悪い奴らに穴を開けられた! そうで、横っ腹に穴が開いているので新品へ交換です。 ネイティブの社会も、、、何が不満なのか、、、同じような事件が起こるんですね、、、。 

私の番がやってきました、結果、私のタイヤも横っ腹に穴が開いているので、ご臨終(涙)ということで、、、😭 後ろ2本を新品に交換です。 アメリカの田舎では、基本トラックが多いので、相応の在庫を持っているため、ブランドなどに拘らなければ、その場ですぐに交換してもらえます。もちろん予約なんていりません。  交換完了! 急いで、メンバーが待つモーテルへ戻ります。

- - - - - - -   ジョセフシティー   - - - - - - -

今日の最初のポイントは”ジャックラビット トレーディングポスト” です。 いつも、早い時間に到着するので、毎度開店前、、、。お買い物をすることができませんでしたが、今回はパンク修理で遅くなったおかげで、めでたく営業時間内に到着です。


このジャックラビット トレーディングポストは、66号線の写真集などに必ず出てくる有名所です。 線路沿いに立てられた 黄色い大きな看板に “ HERE IT IS “ (ここだよ)のサインが目印。 看板の前で記念撮影をしていると、ガタゴトとサンタフェ鉄道の列車(長蛇130貨物)が走ってきました。 手を振ると 大きな汽笛を鳴らして 応えてくれました!! なんだか元気が湧いてきました。 


- - - - - - -   ウィンスロー  - - - - - - -


そこからさらに西へ走ると、ウィンスローという小さな街があります。

西から進んで、町へ入るその手前に ”911 記憶の庭 Remembrance Garden ” という小さなモニュメントがあります。 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センターがテロによりアタックされ崩壊したビルの支柱が2本立てられています。


多くの地区では、911のモニュメントを立てるのに何年もかかりましたが、ウィンスローでは翌年の2002年9月に、いち早く立てらたモニュメントでもあり、愛国心に揺れる騒々しい日に建てられ事を示唆しています。

亡くなったたくさんの犠牲者、ご家族などへ祈りを捧げて、再出発です。

ウィンスローの66号線は、一方通行の西へ向かう道路と、東へ向かう道路に分かれています。 西から進む場合は、メインストリートが1本裏側になるため、曲がり角を間違えると、うっかり通り過ぎてしまいます。 


ウィンスローの壁画に到着! この街に ”これ” がなければ、な~んにもないだろう、、という田舎町に ”どでかいポイントが1つ”。 ご存知 ”イーグルス” ヒット曲 ”Take It Easy” の街角があります。Glenn L. Frey (1948’~2016’)のブロンズ像が、その街角にギターを持ってお出迎え。  青春時代 はカセットに録音したイーグルスの曲をかけて、よく聞いたものです。  


”Take It Easy” Well, I'm running down the road tryin' to loosen my load 俺はあの道を駆け下りて行って心の重荷を解き放とうとしたんだ♫ I've got seven women on my mind 心のなかに7人の女を思い浮かべてね♬ Four that wanna own me, two that wanna stone me そのうち4人は俺を束縛しようとして2人は俺を誘惑しようとしたんだ♪ One says she's a friend of mine 残りの1人は私は友達よって言うのさ♫ Take it easy, take it easy 気楽に行こうぜ 心配すんな~♪、、、、、、 Well, I'm a standin' on a corner In Winslow, Arizona そう おれはアリゾナ・ウィンスローの 街角に立ってるんだ Such a fine sight to see 眺めはそんなに悪くないよ、、、、、、  

ホテルカリフォルニアも『いい!』。懐かしぃ~。

次のポイントは 巨大な隕石が落下したクレーター”メテオクレーター”へ。 1871年初め、発見された当時は、ただの死火山と思われていましたが、1890年にニッケル鉄がその周辺の平野で発見されたことから、このクレーターは大きな隕石の墜落跡であるという考えに導かれたのですが、1891年に地質学者の権威であった G.K.ギルバーは簡単の調査したのち、その可能性を否定しました。(まじか😤!ばかやろ~! 失礼、、。) 


その後1903年にフィラデルフィアの採鉱技師であったダニエル M バーリンジャーが大きな金属の衝突により作られたものであると確信し、まだその隕石はその中心に埋まっているのだと推測したそうです。

彼はこの土地を買い揚げ、25年もの間調査をしたそうです。 300メートルの深さまでドリルを入れるとかなりの数の隕石の破片が出てきました。419メートルに達した時、硬い何物かに打ち当たり、ドリルは完全に押し潰され、ケーブルも崩壊し、ついには資金も尽きてしまい 1929年に調査を断念せざるえませんでした、そして同年、彼は亡くなりました。  

今日の科学者たちの間では、そんな彼の業績を認めて”バーリンジャークレーター”と呼んでいます。



近年の調査方法では、採掘という旧式ではなく、超音波、重力や磁気検査などで行われ、現在隕石の主要部分の80%は衝突時に蒸発(気化)し5%が自然風化、10%は南側の側壁に残されていて、後の5%は大気との摩擦により剥がれ落ちたのだと考えられています。  60年代と思われますが、アポロ宇宙飛行士は全員、このクレーターを月面と想定して、訓練をしたそうです。 



とても興味深い場所です。 是非皆さんも訪問してみてください。(入園時に日本語の詳しい案内書がもらえます)


- - - - - - -   カメロン  - - - - - - -

そこから一旦、66号線を離れて、グランドキャニオンへ!



とその前に、ナバホーインディアンの居留地にある”キャメロントレーディングポスト”で、ナバホーの家庭料理”ナバホーシチュー”をいただかなきゃ! 肉じゃが風、暖かなナバホーシチューは心まで温かな気持ちにさせてくれます。合わせて、大きな揚げパンがついてきます。


それと、見逃せないのは、やはりハンドメイドの”インディアンジュエリー”、手頃なものから、一生ものまで、ナバホー、ズーニー、ホピなど個性豊かなデザインリング、バックル、イヤリング、ネックレス等々が盛り沢山、、、!
さあ、お買い物も早々に引き上げて、、 キャニオンへ向かいます。


と、またまた、途中で、ネイティブインディアンの露天がずらりと、、、一時停車。 ここは、3個で1個サービスといった叩き売り状態で、お安いジュエリーが手に入ります。 おすすめは、ターコイズや、色々な石と、シーダーの種(木の実)を組み合わせたリングです。 シーダーの種は魔除けにもなるので、車に下げておくのもいいですね。 お安いもので1つ$7~$10です。 


グランドキャニオンに到着。 ゲートで入園料を支払って園内に入ります。 このレシートを持っていれば1週間無料で出入りができます。 とはいえ毎度1回通過するだけなのでもったいない、、、。 


通常グランドキャニオンの観光ツアー(ラスベガス から出ている飛行機やバスのツアーなど)では、メジャー所の”エンジェルポイント”と”マーサーポイント”の2ヶ所にしかいきませんが、我々は、一番東側の”デザートビュー”から始まり ”ナバホーポイント”、”リパンポイント”、”モーランポイント”、”グランドビューポイント”といった、通常の観光旅行では行けない絶景ポイントを時間の許す限り巡ります。


 一番美しいキャニオンへ夕日が落ちる2~3時間前を狙っていくのがポイントです。  昼間でも十分綺麗なのですが、影が伸びた夕方のキャニオンはさらに立体的で、時々曇の隙間から陽が照って、夕焼け雲を赤く照らした時、キャニオンが黄金色に輝く時があります。 言葉を失うほどに美しいです。 


日頃の、仕事?人間関係? そんな悩みは、この壮大なキャニオンを前にして 微塵となって消えていってしまいます。 


陽も落ちかけてきた頃、キャニオンに住む 大きな鹿たちの群れが道路を横切ります。 小鹿がいる場合は、決して近寄らないように、、、。母ジカが飛んできて、ど突かれます!!

ホテルへ着くと、すっかり陽も暮れてしまいました。

この時期、朝晩は冷え込みます。  部屋へ入ると、ヒーターが入っていました。


- - - - 『ルート66の旅』 13 /  15へ続く


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